頭痛にはいくつかの種類があります。大別しますと「一次性頭痛」と「二次性頭痛」です。一次性頭痛とは、頭痛の原因となる病気がない、偏頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛です。二次性頭痛とは「はっきりとした原因や病気からなる頭痛」で、代表例が「クモ膜下出血」です。今までに経験をしたことが無い激しい頭痛の場合は、クモ膜下出血などの救急を要する場合もありますので、まずは脳神経外科などを受診してください。

病院の検査で異常がなければ、一次性頭痛と考えてよいでしょう。

緊張型頭痛は、頭痛の中では最も発生頻度が多く、首や頭の周囲の筋肉の緊張から起きる頭痛す。主に後頭部から頭の両側、首筋にかけて起こり、頭が締め付けられるよう、頭の上に重い物が乗っているような感覚があります。パソコン作業など長時間同じ姿勢で作業を続けていると頸部、肩の筋肉の緊張が高まり、頭痛が起こりやすくなります。また、ストレス、緊張、不安などの精神的な不調で起きることもあります。

片頭痛は、その多くは頭の片側がズキズキ脈打つように痛みますが、頭全体が痛むものもあります。また、。頭痛が始まる前に視界が悪くなる場合もあります。なんとなく頭痛が起こる予兆があったり、光や音に敏感になったり吐いてしまうこともあります。30～40歳代の女性に限ると5人にひとりは片頭痛もちとも言われています。

群発頭痛は半年から数年ごとに起こり、ある一定期間毎日痛みが続きます。約60パーセントの人が就寝後の夜間の決まった時刻に起こることが特徴です。多くは片側にだけが痛み、前頭部から目の奥にかけて「えぐられるような痛み」と表現されるほどの痛みになります。平均すると1時間ほど頭痛が続き充血、流涙、鼻づまり、鼻水、まぶたの腫れなどを伴います。

頭痛の痛みは日常生活に支障をきたすだけでなく、頭痛薬を常用することで体への悪影響も大きいので、できるだけ早期に治療することが大切です。

日本頭痛協会のデータによると、頭痛患者数は推定4000万人。全国疫学調査によれば、頭痛患者の74％は日常生活に何らかの支障をきたしているそうですが、いったい頭痛の原因はどこにあるのでしょうか？

私は治療の道に入って23年、数々の頭痛を診てきていますが、頭痛になる人の身体を調べると、ほぼすべての方に「頸椎の歪みの問題」があります。

頭痛は、頸椎の歪みが原因となって、自律神経・感覚神経の働きのバランスが崩れ、血流の調節がうまくいかなくなり、痛みが発生します。

デスクワークやパソコン・スマホの入力などで下を向いての作業を長時間したり、普段の座り方の姿勢の問題などで、猫背・巻き肩・ストレートネックになります。また、姿勢を支える体幹の筋力の低下によってより姿勢の悪化が助長されます。その結果、背骨の中の頸椎の関節・筋肉に過剰な負担がかかり頭痛が起こるのです。

頭痛の原因は、「頸椎の歪み」なのです。

病院での頭痛治療は、緊張型頭痛には鎮痛剤、片頭痛にはトリプタン系、群発頭痛の急性期には注射やブロック注射が使われています。しかし、長期間の使用は「薬物乱用頭痛」のリスクがあることや、病院や薬では症状の緩和はできても、根本的な改善をしているわけではないので、何度でも頭痛を繰り返すことになります。

頭痛は、「姿勢の悪化」→「頸椎の歪み」→「自律神経・感覚神経の乱れ」→「血液のアンバランス」→「頭痛の発生」。この流れで発生します。

頭痛は頸椎の歪みの影響で発生しますが、元をたどってみると、根本原因である「姿勢」を改善することがなによりも大切なのです。

整体治療では、からだの歪みや全身のバランスを整える効果が高く、姿勢が改善されます。その結果、頭痛を改善に導きます。良い姿勢が身につくことで、頭痛の再発を防ぐ効果もあります。

先にも述べましたが、頭痛は頚椎の歪みによって痛みを発症します。そして、整体治療では体の骨格構造を整えて、頚椎・背骨・骨盤が整い姿勢やバランスが良くなります。

そう、整体治療はからだの歪みの問題に対しては得意分野なのです。

当院の行う頭痛の治療は、多くの整体院や接骨院で行われている電気治療や、全身のもみほぐしは行いません。頚椎を含めた背骨・骨盤の矯正をして姿勢を改善し、再発しないための姿勢改善ストレッチ、トレーニング、エクササイズ指導、栄養指導、生活習慣指導など、あなたに合わせて多角的・総合的に行っていくので、頭痛にとって理想的なアプローチが可能な治療なのです。

病院では投薬による経過観察が行われることがほとんどです。痛みとは、「何か問題が発生していますよ」という体からの警告です。薬を使ってその警告を遮断している間に、病状はさらに進行していくことも考えられますので、頭痛改善のための選択肢として整体治療をおすすめします。